【ダイソージグ】餌釣りよりも釣る秘訣:スクエアフィッシング
今、目の前に1匹の魚が泳いでいるのが見えます。
ダイソージグを投げるあなたと餌釣り師の二人がその1匹の魚を狙って同時にキャストをします。
どちらがその魚を釣るでしょうか。
おそらく、餌釣り師に軍配があがるでしょう。
一般的に考えて、ルアー釣りは餌釣り師に勝てません。
なぜでしょうか。
一言でいうならば、ルアーは偽物の餌だからです(※リアクションバイトはどうなのか、厳密なことはここでは考えません)。
では、ルアー釣りと餌釣りは何が違うのでしょうか?
鈎の数、竿の本数、撒き餌の有無…挙げ切れないほど出てきます。
「ルアー釣りと餌釣りとの違いは何か」を深く考えていくと、
ルアー釣りで釣果を飛躍的にUPさせるコツが見えてきます。
どういうことか説明しましょう。
釣果 = 集魚力 × 食わせ率 × 1投にかかる時間(手返し)
と単純化します。
ここで、
「集魚力」は餌又はルアーがある場所の周囲にいる魚を集めることができる力とします。
たとえば、10×10のマスをつくって、ある場所に餌又はルアーをキャストした場合、
エサ釣りならキャストしたポイントの周囲1マス(計9マス)にいる魚を集められるとし、
ルアー釣りなら、ルアーが通ったマスにいる魚のみ集められる(キャストしてからリトリーブするので計10マス)
ことをイメージしてみてください(下の図を参照)。
次に、「食わせ率」は、目の前にあるルアー又は餌に食いつく確率のことです。
極端ですが、ルアーは10匹に1匹しか食いつかないとして10%、餌釣りは100%とします。
最後に「1投にかかる時間」は、そのままなので解説しません。
ここでは、ルアーは1分、餌は10分かかるとします。
さて、
では実際に先ほどの数値を使って計算してみましょう。
餌釣りの釣果 = 集魚力9マス × 食わせ率100% × 1投10分 = 10分で9マス攻略
ルアー釣りの釣果 = 集魚力10マス × 食わせ率10% × 1投1分 = 10分で10マス攻略
どうでしょうか。
ルアー釣りが餌釣りよりも食わせ率が圧倒的に低い場合でも、キャストの飛距離が上回っていたり、キャスト数が多かったりすれば、同じ時間でより多くのマスを攻略することができるのです。
釣り場はすべてのマスの和であることから、釣果は攻めて塗りつぶしたマスの面積に比例するので、
食わせ率の低いルアー釣りにとって、ランアンドガン(キャストしては移動)がどれほど大事なことかわかっていただけたでしょうか。
ルアー釣りは足を止めてはいけないのです。
先ほどの例では、釣り場をマスの総和の四角と捉えて考えました。
「四角」は英語で「スクエア」ですので、
『スクエアフィッシング』とでも名付けましょう。
餌釣りは円の釣り、ルアー釣りは線の釣り。
釣り方によってスクエアの攻略方法が全く違います。
ダイソージグで釣る場合は、スクエアフィッシングを忘れずに。