ダイソージグ用ベイトリール

2019年7月5日

今回は、ダイソージグ(100均ジグ)に適したベイトリールを紹介します。

 

はじめにお断りしますが、よくあるような根拠の乏しいランキング形式や、自分が触ったこともないリールの紹介ではなく、私が実際に使用しているリールの紹介です。

 

まず、「なぜスピニングリールではなくてベイトリールなのか」ということですが、

ベイトリールは、

①フォール中にアタリがとれる

②糸が撚れにくい

③太い糸が巻ける

という3つのメリットがあります。

 

私がこの中で最も重視しているのは、①のフォール中にアタリがとれるという点です。

ダイソージグでの釣りは、フリーフォールを使うとよく釣れます(フリーフォールについては下の記事を参照)。

 

フォール中にアタリがとれる仕組みは、スピニングリールとベイトリールのそれぞれのラインの放出について比較すると理解できます。

スピニングリールは、スプールは回転せずにラインが出ていくため、ラインにテンションはほとんどかかりません。

フェザリング(サミング)をしても、均一にラインテンションをかけることができません。

これに対し、ベイトリールはスプール本体が回転し、メカニカルブレーキによってラインに一定のテンションがかかりながら出ていきます。

ベイトリールを使えば、フォール中にラインにテンションがかかった状態になる(=ラインが緩みながらも張っている)ため、アタリがあるとロッドに明確に伝わるのです。

また、ライン放出時にスプールを見ていると、スプールの回転が止まったり、回転速度が遅くなったりするので、アタリがわかるわけです。

このように、ベイトリールであれば、フォール中のアタリは手と目の両方で捉えることができるのです。

 

ここまで、ベイトリールのメリットについて説明してきました。

次は、どのベイトリールを選ぶかですが、私が重視する点は主に3つあります。

①16ポンド(4号)が100メートル以上巻けること

②本体価格及び替えスプールの価格が安いこと

③バックラッシュしにくいこと

 

①については、

キャストで70メートル、竿先から水面まで5メートル、水面からボトムまで10メートル、ラインの弛みで10メートル、魚がかかってドラグでラインが5メートル出されるとし、単純に合計して100メートルになります。

追い風のときや重めのルアーを使ったときは、100メートル以上ラインを巻いていてもすべて出きってしまうことがよくあります。

また、ラインの太さについては、大物がかかったときや、自然摩耗、根ズレ等があっても早々簡単にはラインブレイクしないよう、私は16ポンドのフロロをメインに使っています(太くて魚に見切られているという実感はまったくありません)。

 

話は戻りますが、フロロ16ポンドを100メートル以上巻ける機種はあまりないため、この条件により、機種をかなり絞りこむことができます。

しかし、理論上100メートル以上ラインを巻けるリールでも、ライントラブルなどでラインをカットした場合は、フルキャスト出来くなってしまいます。

そこで、②替えスプールを用意しておきます。

替えスプールにラインを巻いて携帯すれば、ライントラブルが発生した場合でも、スプールを交換するだけですみます。

これはスピニングリールにも言えることで、私はリールを買うときは替えスプールを買うことを前提にしています。

替えスプールがネットや釣り具屋さんにない場合は、釣り具屋さんに注文し、メーカーから取り寄せてもらいます。

機種や在庫状況にもよると思いますが、2週間程度で届くケースがほとんどでした。

替えスプールの値段は、一般的にリールの本体価格に比例します。

ダイソージグで釣りをする人はコストにも敏感でしょうから、本体価格と替えスプールは安いリールを選びたいものです。

 

ベイトリールを選ぶ最後の決め手は、③バックラッシュしにくいことです。

バックラッシュする理由は、投げ方や使っているルアーの抵抗の大きさなど人それぞれだと思いますが、私の場合は向かい風の時にバックラッシュしがちなので、そのときはブレーキを強めに調整します。

最初はサイドスローやアンダースローで投げるとバックラッシュしにくいと思います。

また、オーバーハンドよりもスリークオーター気味に投げることをおすすめします。

 

いろいろと説明しましたが、

糸巻き量が十分で、本体価格及び替えスプールが安く、バックラッシュしにくいという3点を満たすベイトリールとして、私が使っているのはアブガルシアのXROSSFIELD7です。

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1年ほど使用していますが、トラブルもなく、非常に満足しています。

ソルト対応ですが、使い終わったら真水でさっと洗い、たまにメンテナンスしています。

メンテナンスといっても、それほどきちんとはやっておらず、分解して汚れを拭いて、グリスやオイルを差しなおす程度です。

 

この機種を使うことを考えた場合には、何点かポイントがあります。

まず、XROSSFIELD7のスプールは、PROMAX3,BLACKMAX3といったアブガルシアの他のベイトリール(MAXシリーズ)のスプールと互換性があり、XROSSFIELD7の替えスプールよりも、PROMAX3やBLACKMAX3 の替えスプールの方が安いのです(アブガルシアHP→https://pfj-parts.com/?cat=7)。

たとえば、

替えスプールは、スプール、ベアリング、シャフトピンの3つのパーツを組み合わせる必要がありますが、

それぞれの値段は、

XROSSFIELD7は、それぞれ4,500円、600円、200円で、セットで7,000円です。

PROMAX3とBLACMAX3は、それぞれ1,500円、800円、200円で、セットで3,000円です。

そこで、コストを抑えたい場合、XROSSFIELD7の替えスプールではなく、PROMAX3やBLACKMAX3 の替えスプールで代用することが出来るのです。

そもそも、私は本体を買うときにどれを買おうか悩んだ挙句、それぞれに大きな差は感じなかったので、最終的にギヤ比とハンドル長でXROSSFIELD7に決めました。

そして、替えスプールはPROMAX3のものを使用しています

特にこだわりがなければ、PROMAX3やBLACKMAX3もソルト対応ですし、本体価格が安いので良いと思います。

 

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どのリールを買った場合でも、リールを分解出来る人は分解してグリスを拭き取ることをおすすめします。

買った当初はグリスがべったりついていますが、拭き取ると巻き心地と飛距離が飛躍的にUPします。

分解の仕方は、ネットで検索したり、動画サイトで見つけられると思います。

 

長くなりましたが、今回は私が使っているダイソージグ用ベイトリールの紹介でした。

ダイソージギング用のリールを新たに買おうと考えている方や、リールを選ぶときの考え方の参考になれば幸いです。

12ポンドを100メートル以上という条件やPEラインを使うのであれば、候補はたくさんあるはずです。

自分がダイソージグでどんな釣りをしたいのか、考えてみると良いでしょう。

 

ということで、今回はベイトリールについての話でした。

次回は、ベイトロッドについて書いてみる予定です。

Posted by KEN